コラム

カウンセリングで何を話せばいいの?

これは驚くべきことですが、人は悩んでいるとき、悩んでいると気づいていないことも多いのです。

どういうことかというと、本質的な悩みを見なくてすむように無意識の領域に隠してしまっているのです。

そこを顕在意識で認めてしまったら辛くて立ち上がれないからです。

そういう場合、忙しくしていたり、別のことで悩んでごまかしているので日常生活に支障をきたしていることも多々あります。

例えば、ストレスで甘いものが止められず急に太ってしまったとか、お酒の量が増えたなど、飲食系のお悩みになったり。

夜眠りに入るのに時間がかかる、夜中に目覚めてしまい眠れなくなる、などの睡眠系のお悩みだったり。

夫婦や親子関係がうまくいっていなかったり、職場で孤立している気がしたり。

大概は表面的な悩みか、または言いやすい悩みが多いです。最初のうちはまだカウンセラーとの信頼関係ができていないので、本来の悩みを巧妙に隠しています。(無意識ですが)

でも、質問と傾聴を繰り返していくうちに、本来の悩みがわかってきます。入口はどこでもいいのです。何かの「思い込み」が日常生活のお困りごとを作り出しているので、いつかはそこにたどり着きます。

ただ、たどり着いても認めない人もいらっしゃいます。それを認める=死と思い込んでいたら、認めるわけにはいきませんよね。

なので、少しずつその「思い込み」に近づいていき、認めたくない事実を明確化していきます。

「カウンセリングで何を話せばいいの?」と聞かれたらその答えは「話したいこと話してください」としか言えません。私は聞くだけです。

そして一緒に、あなたの思い込み(認知行動療法でいうところの、irrational Beliefs )にたどり着く旅に出ましょう。