コラム

私がカウンセリングにはまった理由

職場で、社員の皆さまにカウンセリングをすることになりました。

相談窓口も設置しました。

でも相談に来る人がいない。

こんなことはよくあることでしょう。

心理学を勉強した者にとってはカウンセリングってとても身近で素晴らしいものというイメージがありますが、心理のことを知らない人にとっては全くの未知の世界です。

「え?カウンセリングって何をするの?」

「どんなことを話せばいいの?」

「悩みを打ち明けたところで、解決しないんじゃない?」

「悩みを会社の人に知られてしまうのが嫌」

「なんか怖い」

などなど、カウンセリングを受けることは、とってもとってもハードルが高いのです。

私が初めてカウンセリングを受けたのは、EAP心理カウンセラーの資格を取るためのスクールに入ったときです。

クラスには10名ほどの生徒がいて、カウンセラーでもある講師が授業をする中で、お互いにロールプレイをするのですが、その前に講師がデモンストレーションで公開カウンセリングを行います。それが最初のカウンセリングでした。

大勢の前でも言える悩みなので、「毎朝の菓子パンがやめられなくて太ってしまう」とか「寝ようと思ってもどうしても午前1時まで寝れない」など、比較的軽い悩みがほとんどです。

でも不思議なことに、先生のカウンセリングにかかると、その表面的な悩みから、どんどん本質的な悩みに近づいていきます。自分はそんなことを気にしていたんだ、とか、そういう考え方もあるんだ、など悩み自体がリフレームされて心がどんどん軽くなりました。

カウンセリングって本当にすごい技術なんです。

そんな経験をした私は、スクールが終わったあとも個人的に講師の一人からカウンセリングを継続して受け続け、もう3年ほど経ちます。3年前の自分とは別人の私がここにいます。悩みが多く鬱々としていたあの頃の自分が嘘のようです。

自分がしてきた経験をなんとか役に立てたい。社員の皆さまにも気軽にカウンセリングを受けてもらい、心が軽くなる経験をしてもらえるよう努力したいと思います。